オーディオテクニカ ATH-M50xSTS-USB レビュー|在宅ワークのWeb会議にこそ使いたい配信用ヘッドセット
「配信者向けのヘッドセットを、在宅ワークのオンライン会議に使う」。少し変わった使い方かもしれませんが、これが想像以上に快適でした。今回レビューするのは、オーディオテクニカの ATH-M50xSTS-USB。定番モニターヘッドホン ATH-M50x をベースに、スタジオ品質のマイクを一体化したUSBヘッドセットです。
本来はゲーム実況や配信、ポッドキャスト向けの製品ですが、筆者は在宅ワークのウェビナーやZoom会議で毎日のように使っています。この記事では、いわゆる「配信レビュー」ではなく、オンライン会議・在宅ワークの視点から、良かった点と正直な注意点をまとめます。
ATH-M50xSTS-USB とはどんな製品か
ATH-M50xSTS-USB は、プロの現場でも使われる定番モニターヘッドホン「ATH-M50x」の45mmドライバーに、単一指向性(カーディオイド)のコンデンサーマイクを組み合わせた一体型のUSBヘッドセットです。主な特徴は次のとおりです。
- USBプラグアンドプレイ: USBで挿すだけ。ドライバーのインストールや電源は不要(USBから給電)。
- スタジオ品質のマイク: 16mmの大型ダイヤフラムを備えた単一指向性コンデンサーマイクで、周囲の音を抑えつつ声をはっきり拾う。
- サイドトーン機能: 自分の声がヘッドホンから聞こえるため、大声になりすぎない。
- フリップ式ミュート: マイクのブームアームを上に跳ね上げると自動でミュート、下ろすと解除。
- 対応機器: Windows / Mac / PS4 / PS5。USB Type-A接続で、Type-C変換アダプターも付属。
ひとことで言えば「配信レベルの音声品質を、挿すだけで手に入れられるヘッドセット」です。
在宅ワークで実際に使ってみて
導入して一番変わったのは、会議での「聞き返し」が減ったことです。以前は安価なヘッドセットを使っていて、たまに「少し聞こえづらいです」と言われることがありました。ATH-M50xSTS-USB に変えてからは、相手から「声がクリアで聞きやすい」と言われることが増えました。
ウェビナーで自分が話す側になるときも安心感があります。長時間しゃべっても声がこもらず、サイドトーンで自分の声量を把握できるので、知らないうちに大声になっている、ということもありません。オンライン会議が仕事の中心になっている人ほど、この「伝わりやすさ」の効果は大きいと感じます。
マイク性能: 会議で「声が聞き取りやすい」と言われる
この製品の主役はやはりマイクです。単一指向性なので口元の声を中心に拾い、キーボードのタイプ音や部屋の反響といった余計な音を比較的抑えてくれます。PCの内蔵マイクや安価なヘッドセットと比べると、声の芯がしっかりして、相手にとっての聞き取りやすさが明確に変わります。
- 声がはっきり届くので、内容の伝達ミスや聞き返しが減る
- タイプ音などの生活音が入りにくく、相手に不快感を与えにくい
- サイドトーンで自分の声が聞こえ、声量をコントロールしやすい
音質: 相手の声も共有動画もクリア
ベースがモニターヘッドホンなので、聞く側の音質も優秀です。45mmドライバーによる高解像度なサウンドで、高音は刺さらず、低音も過剰でなく正確。会議中に相手の声を細部まで聞き取りやすく、画面共有された動画や資料の音声もクリアに把握できます。仕事だけでなく、休憩中に音楽を聴いても十分に楽しめる音です。
装着感と長時間の会議
イヤーパッドは通気性のあるメッシュタイプで、数時間の連続使用でも比較的ムレにくい設計です。密閉型のオーバーイヤーなので周囲の音が気になりにくく、会議に集中しやすいのも利点です。
- 密閉型ゆえ、長時間になると耳まわりに圧迫感や熱がこもると感じる人もいます
- 軽量タイプのヘッドセットと比べると、しっかりした作りのぶん重量は感じます
フリップ式ミュートが会議で地味に便利
意外と気に入っているのが、マイクのブームアームを上に跳ね上げるだけでミュートになる仕組みです。会議中に咳をしたいとき、家族に話しかけられたときなど、アームを上げるだけで確実にミュートできるので、ソフト側のミュートボタンを探す手間がありません。下ろせばすぐ復帰できるのも直感的です。オンライン会議が多い人ほど、この操作感のよさは効いてきます。
正直な注意点・デメリット
良い点ばかりではありません。購入前に知っておきたい点も正直に挙げておきます。
- 価格は高め: 1万円台の一般的なヘッドセットと比べると高価な部類です(最新価格はリンク先でご確認ください)。「たまに会議する程度」なら過剰かもしれません。
- 有線USB接続のみ: ワイヤレスではないため、席を立って動き回る使い方には向きません。デスクに座って使うスタイル向けです。
- ノイズキャンセリング(ANC)は非搭載: 密閉型による遮音はありますが、電子的なANCではありません。
- ブームマイクが目立つ: 配信機らしい見た目なので、カメラに大きく映るのが気になる人は好みが分かれるかもしれません。
- 在宅ワークでウェビナーやZoom会議を「毎日」する人
- 相手にとっての声の聞き取りやすさを重視したい人
- 会議だけでなく、音質や将来的な配信・収録も視野に入れたい人
まとめ
ATH-M50xSTS-USB は「配信用ヘッドセット」として売られていますが、在宅ワークのオンライン会議用としても非常に完成度が高い一台でした。挿すだけで使えるUSB接続、相手に伝わりやすいマイク、聞き取りやすい音質、そしてフリップ式ミュートの快適さ。価格は決して安くありませんが、オンライン会議やウェビナーが仕事の中心になっている人にとっては、投資に見合う「伝わりやすさ」と「集中できる環境」が手に入ります。逆に、会議はたまに・ワイヤレスで身軽に使いたいという人は、別の選択肢も検討するとよいでしょう。
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